【2020卒必見】就活解禁と同時に複数内定を勝ち取るには

 

就活解禁日。年々同日に内定を勝ち取ることができる人とそうでない人の差が広がっています。株式会社ディスコの調査では、就活解禁日である6月1日、2019年度卒業の新卒者の内定取得率は65.7%とされており、実に3分の2の就活生が、この日またはそれ以前に内定を取得していると言えます。その中で、今回は解禁日同日に複数の内定を取得した都内大学4年生の有栖川さん(仮名)にインタビューをさせていただきました。

就活解禁の日をゴールと捉える

− 有栖川さん、本日はよろしくお願いします。

有栖川さん(以下、有栖川):よろしくお願いします!

− 有栖川さんは、就活解禁と同日に内定を複数の企業から取得されたと伺いました。まずは、簡単な自己紹介と就活解禁までどのような就活をされていたかを教えてください。

有栖川:はい、わかりました。

まず私の自己紹介をすると、ダンスサークルに所属しており、その他、特別な活動はしていなかったのですが、農学部の学部生なので、いわゆる文転就活生だったと言えます。

ただし、文転をしたからと言って、そこに特別な理由があったわけでもなく、所属しているサークルの先輩方の内定先の企業に興味を持ったことがきっかけで就活をはじめたので、最初から研究職ではなく総合職での就職を目指し、活動をしておりました。

先輩方が内定式の様子を話していることがきっかけで就活を始動させたので、10月からスタートと、周りよりは少し遅いスタートだったかと思います。

10月にOB訪問のイベントで出会った企業が解禁の日まで第一志望でした。

そのため、どうしたらその企業に内定をもらえるかの逆算をして、就活解禁の日を一つの自分の状態のゴールにして、必要なことを一つずつ実施していきました。

今思えば、初期にこの思考をしたことが、私の就活の特徴かもしれません。

なぜ解禁と当時に内定が出るのか

− 早くに自分の行きたいと思える企業に出会い、就活解禁日をゴールに、就活を戦略的に組み立てて言ったわけですね。その戦略上、実行してみて、重要だったポイントを教えてください。

有栖川:はい、わかりました。

結論から言うと、ポイントは「欲しいと思ってもらえる人材になること」です。

当たり前ですが、企業はその企業の基準で欲しい人材が決まっています。

さらに言えば、企業は同じく内定を出すとしても、欲しい順に採用をしていくはずです。

つまり、内定の中にも企業の中で優劣がありそうだという仮説を立てました。

おそらく解禁日に選考面接に呼ばれ、同時に内定が出る人、そのあとに出る人も少なからずその要素があると思っています。

優劣があるのであれば、その中で最も求められた人材になることが私のゴールでした。

ただ就活を始めたのは、10月。面接時に企業が求めるガクチカになり得るような経験を積むには、残りの7~8ヶ月間という時間はあまりに短いです。

そのため、企業が求めているものを模索しました。

ちょうど秋のインターンシップの募集の選考も始まっており、気づいたことが一つありました。

それが、選考の中で「インターンシップ実績を問われること」でした。

これは私にとって大きな発見でした。

ただここで、夏のインターンシップに行っていない私は、さらに志望企業がインターンシップに何を求めているのかを研究することにしました。

そこで導き出された答えが、「凄み」と「就業観」です。

凄みとは、企業が選考を行うに当たって合否判断をする際に、倍率の高い企業のインターンシップ選考に合格をしていれば評価にプラスをするもの。

就業観は、企業が面接などの選考に行うに当たって志望度合いを判断する際に、どういうプロセスを経て、志望をしているのかをインターンシップの参加実績を見て判断するものです。

後者は、単一的に同業界の企業ばかりを受けている学生よりも、様々な企業をの就業体験としてインターンシップを経験している学生の方が企業にとって優位であると仮説を立てて実行しました。

スケジュールを意識した就活を

− なるほど。こうしてインタビューをしていると、なぜ有栖川さんが複数の企業から内定を貰えたのかがわかるような気がします。最後に7~8ヶ月と短い期間の中で実行したスケジュールを教えてください。

有栖川:逆算した結果、3月からは広報解禁やESの提出等が始まるため、実際のスケジュールはもう少し短く、これらの実績を積むには、2月までにインターンシップを多く経験しないといけないことがわかりました。

10月から11月はのスケジュールは、先ほど申し上げた仮説の中からリストアップをした企業のインターンシップの参加のために、すべて応募とその選考に参加することに注力しました。

結果、12月から2月の間に10社前後の企業のインターンシップに参加することができました。

中でも良かったのは、3月の広報解禁からは、面接の選考対策が必要ないくらいに、インターンシップへの選考プロセスで、多く面接の経験を積むことができ、選考慣れがあったことです。

3月以降のスケジュールは、エントリーシートの提出、志望企業とその同業界の企業、別の業界の同規模の企業群のリクルーターの方と多く面接を繰り返していました。

インターシップ参加先の企業からは、すでに選考が始まっている企業もいくつかありましたが、ここは志望企業の対策を中心に行いたかったため、泣く泣く選考を辞退をせざるを得ないものがいくつかありました。

5月以降のスケジュールはここがいよいよ本番です。

リクルーターの方とお会いしていく中でも、それまではフランクにお話をしていた雰囲気とは少し変わり、選考されている感覚が出てきます。

そして、呼ばれ続ければ、そのまま解禁日の6月1日に選考面接を行い、内定というスケジュールになります。

私の場合は、この6月1日のタイミングで2社内定をいただくことができました。

− 志望企業空の内定をゴールにして、そのために実績と就業観が必要だという仮説に基づいて就職活動を進めていたんですね。

では有栖川さんから就活生に向けてアドバイスをお願いできますか?

本格的に就活が解禁する3月スタートでは遅い

有栖川:アドバイスは、ES提出や説明会が解禁され、本格的に就活が始まる3月をスタート地点と捉えないこと。

つまり3月をゴールとしてそこから逆算して行動していくことが重要です。

基本的に就活では志望業界の選択や、ESや面接対策、自己分析など多くのやるべきことがあります。

しかし、3月以降はかなり忙しく4月からは大学の授業も始まるためスケジュール的にはかなりタイト。

そのため3月から就活をスタートすると、業界研究や選考対策、自己分析など就活に必要な諸々の作業が全て中途半端になり、結果として複数内定の可能性が大きく下がると思います。

私は、10月時点で、ある程度志望企業が見えており、インターンシップの参加と同時並行的に選考対策を進めていたので、比較的うまく就活を進められた方かもしれません。

ただ、もし本解禁の3月から就活を始めていたら、6月1日に複数内定を取れなかったと思います。

まずは意識面として、就活が本格的に解禁される3月をゴールと捉え、それまでに選考対策や志望業界の選択、自己分析などを終わらせておく。この意識を持ってください。

―3月解禁をゴールとしてそれまでに一通りの就活対策は終わらせておくべきだと。

では就活を始めたて、まだ初めていない人がまずするべきことは何ですか?

就活解禁に向け、まずやるべきこととは?

有栖川:そうですね。就活解禁に向けてまずやるべきことは、就活で動き出すにあたって、自分なりに就職活動の目標を作ること。

私が就活をスタートした時の目標は、「10月にOB訪問のイベントで出会った企業に入社すること」でした。

この目標があったからこそ、インターンシップの実績を作るために行動を起こせたし、その過程で選考対策ができました。

なんとなく就職活動を始めてただ説明会に参加するよりは、就職活動の目標を決めて動いた方がより時間を効率的に使えると思います。

―でも有栖川さんは、就活を始めた時点で志望企業が決まっていたと。就活を始めた直後から目標が見えているのは結構珍しいケースかと思います。

普通の就活生は、そもそも志望企業や業界を定め就活の目標を見つけること自体が難しいのではと。

有栖川:そうかもしれません。ただ就活を始めた直後に目標はないとしても、仮決めはできると思います。

例えば、「自分の好きな商材やサービスに関わる仕事に就くこと」等、ふわっとした目標を仮決めてみることが重要です。

このように一旦目標を置くことで、「自分の好きな商材・サービスってなんだろう」とか「この商材を作っている会社ではどんな働き方があるのか?」とか、自分のキャリアについて考える時間や行動が自然に起こせるようになると思うので。

―3月の就活本解禁をスタートではなくゴールと捉えること。就職活動に当たって軸となる目標を定めることが重要ということですね。

ありがとうございました。