自己分析が苦手な人向け!「直感」から始める就職活動とは。

 

筆者が、就活している際に頻繁に言われた言葉があります。 「イメージ先行じゃダメだよ。ちゃんとマクロの世界情勢を考えること。自己分析をして自分のしたいことなりたい姿を理解すること。これが大切なんだよ。」筆者は、そのような言葉に対して、「ほんとうにそうなのか」と疑問を持っていました。 もちろん、マクロの世界情勢を考えることは非常に重要ですし、会社選びを論理的に行うことも大切です。 しかし、就職活動を通して感じたのは、“それがすべてではない”ということです。 今回は「正しい就職活動」について、イメージ先行で就職活動をしていた筆者の意見を伝えたいと思います。

就職活動は“正解探し”ではなく“正解づくり”

就職活動をしている学生を見ていると、皆が皆、“正しい就活”をすることに必死になっているように感じます。

“正しい就活”というのは、自己分析をして、業界分析して、OB訪問して……といったように、周囲と同じようなフローで就職活動を進めることです。

確かに、周囲と同じ方法で進めれば大きく間違えることはないと言えるでしょう。しかし、このやり方で、あなたの就活は本当に納得のいくものになるのでしょうか。

ただ単純に正しいプロセスを踏んだからといって、成果が得られるとは限りません。特に就職活動に“共通のゴール”というものがない以上、それぞれのゴールへの道のりも変わってきます。

公式通りに解いていくことで、ゴールにたどり着くのは、学校教育のテストのように“答え”があらかじめ存在する問いだけです。

就職活動では“あるはずの正解を探す”のではなく、“正解を作る”ことを目指していくことが必要です。あなた自信の答えを自分で決めるコトが必要なのです。

 

まずは直感に従って大量にサンプルを集める。

では、就職活動において“公式”にとらわれず、正解を作るためには、どのようにすればよいのでしょうか。

まずは企業を大量に見てみましょう。その際には、食わず嫌いせずにとにかく様々な業界・規模の企業を見るようにしてみてください。意外な出会いがそこにはあります。

多くの企業を見ていく中で、気になる企業や、なんだか自分には響かない企業があります。

「なんだか楽しそう!」「カッコ良さそう!」「社会の役に立てそう!」といったイメージでもいいので、まずはざっくりいいなと思う企業とそうでない企業を自分の中にストックしておきます。

 

帰納的に自分の嗜好性を把握する。

次に、見てきた企業の中で、「なんだかいいな」と思った企業を並べて見てください。感覚で選んだ企業を複数並べてみると、そこにはなんらかの法則があります。そして、その“法則”こそが、「あなたが企業に求めている要件」に他なりません。

つまり、具体的な事例を集めその中に法則を見つけるという、帰納法を使って、自分がどうなりたいのか、どのような会社に入りたいのかを整理していくのです。

筆者の場合、漠然と「IT系の企業ってカッコイイし、今っぽいし、儲かってる」という感覚で、複数の企業をピックアップしました。そこから帰納法的に分析すると、自分は「IT系でテクノロジー方面に尖っている会社」に興味があることが見えてきました。なんとなくいいなと思っていたう要素をきちんと言語化することができました。

 

確かに巷で言われているように、まず自己分析をしてから、企業分析をすることも確かに大切です。

しかし、それにとらわれて動き出しが遅くなるくらいなら、直感でガンガン企業を選んでみるのも悪くないと筆者は考えています。ただし、イメージだけで就職先を決めてしまうことはしないでください。イメージでいいなと思った企業があれば必ずその企業群の法則性を見出し、複数の選択肢の中から最終決定をするようにしましょう。そうでないと、ただの勢いに任せた選択になってしまいます。

あくまでも納得感を上げるための手段として、今回紹介した帰納的な就活を試してみてくださいね。