選考を受けなくても「ES」を書くべき理由。

 

エントリーシートは、企業の選考のためのもというイメージが強いかと思います。でも、実はこの“エントリーシート”、1人で自己分析をする際にとても使える“便利ツール”だということをご存知でしたか?

 

筆者は、就職活動中、友達や親に相談することなく、1人で自己分析を進めることが多かったのですが、その際に“エントリーしシート”がとても役に立ちました。

 

では、どのよう“エントリーシート”を活用して、1人で自己分析を進めることができたのでしょうか。

 

今回は、筆者が実際に行っていた、“エントリーシート”を使った自己分析の方法を紹介したいと思います。

 

エントリーしなくてもESを使え!

いざ自己分析をしようと思っても、「なかなかやり方が分からない……」と感じた経験、皆さんもありますよね。

 

1人で自己分析をする際にオススメなのが、エントリーシートを利用するという方法です。エントリーシートを自分のことを考えるきっかけにするのです。

 

エントリーシートを活用することで、1人で自己分析をしていても、選考用のフォーマットにそったものになるので、“自分の見せ方”を意識した自己分析が可能なのです。

 

インターン用でも本選考用でも構いませんので、エントリーシートの質問事項をピックアップします。そして、自分なりの答え方を考えます。提出はしないので、字数を意識する必要はありません。

 

エントリーシートの質問事項への回答を作るにあたり、自分の過去や価値観について掘り下げます。

 

ここで大事なのは、質問の意図を考えるということです。エントリーシートの質問を通して、相手が自分の何を知りたいのかということを捉えることが重要です。

 

筆者が実際に使用した質問事項3つ

筆者が自己分析に使用した質問を3つ、”質問の意図”を交えて紹介します。

 

(1)学生時代頑張ったこと

質問の意図は、“自分が経験したエピソードを通して分かったことや自分の志向性”を伝えることだと言えます。

 

ここで問われているのは、単なる”頑張った自慢”ではありません。

 

大学生活という主体性を発揮できる時期に、学生がどのように考えて行動し、何を得たのか。価値観を探った質問であると考えられます。「頑張ったこと」という聞き方では、学生が頑張った自覚があり、同時に強みが発揮された経験を引き出したいはずです。

 

(2)強みと弱み

自分の強み・弱みの項目で重要なのは“自分がどのような環境で活躍できる人材なのか、また、自己の課題を把握したうえで、どれだけ合理的な対策をしているか、ということになります。

 

自身の人生におけるエピソードを思い出しながら言語化していきましょう。

 

自分の強みがどのような状況で発揮されやすいのか、なぜそのような強みが明らかになったのか、ということを考えてみてください。

 

そして、自身の課題をどのくらい深く認識できているのか、そしてその課題とどのように向き合い、克服に向けて努力をしているのかということを考える必要があります。

 

(3)企業選びの軸

質問の意図は学生の持つ”将来像を明確にすること”であると考えられます。筆者は、将来像からの逆算で企業を選んでいることが伝わるように意識していました。

 

筆者の場合はやりたいことが不明確でした。抽象的ですが、”人生を通して実現したいこと”を考え、どうすれば実現できるかを方法的に考え、就職は実現への手段であるといった流れで考えました。

 

また、伝える内容と実際の行動(受けている業界・企業)との論理的整合性も重要になります。両者に矛盾が生じないように、自身の思いから軸を考え、考えた軸をベースに業界や企業を選びました。

 

「自分のことは自分が一番よく分かっているからいいや」という考えに陥りがちです。ぜひエントリーシートをうまく使って、自己理解を深め、人に伝える前提での自己分析を心がけましょう。