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◆就活を進めていくと、グループディスカッション、面接ほどに頻出度は少ないものの、就活生が一度は経験するグループワーク。だからこそ対策のし辛いグループワークの例から対策方法までを解説して行きます。
グループワークと他の選考の違い
グループディスカッションでもなく、グループ面接でもない、グループワークとはそもそもどういうものなのでしょうか。
多くの企業が実際にグループワークを導入しているものの、明確な定義をせずに実施をされているように見えなくもありません。
グループワークの定義は、ゴールが明確にされているものに対して、チームでワークショップを行うものということが確からしいと考えます。
グループディスカッションは、お題はあるものの、ゴールは、各々のグループが定義をし、それに対してディスカッションを行います。
ここにグループワークとグループディスカッションの違いがあると言えるかと思います。
では、企業はグループワークとグループディスカッションで何を選考しているのでしょうか。
実は、グループワークとグループディスカションでみられるポイントは共通していることが多いです。
なぜなら、グループでの行動という点での評価があるためです。
チーム内の役割、ファシリテーション、適切な意思決定プロセス、チームワークなどのポイントはいずれの選考でも共通してみられているポイントになります。
ただし、グループワークとグループディスカッションの企業がみているポイントの違いもしっかり存在しています。
それは、グループワークは、「ゴールを満たす工夫や行動」に重点が置かれているのに対し、グループディスカッションは「課題設定能力や論理的思考、展開能力」に重点が置かれている点にあります。
具体的にいうと、グループワークでなければ、お題とゴールが設定されているが故、必ずそれを遂行し切るという姿勢と、ルールの範疇であれば最短でゴールにアプローチするためにはどうするべきかという工夫を見ることができません。
一方、グループディスカッションでは、お題のみしか与えられないため、自分たちでゴールを設定せねばならず、そのゴールを満たす上での課題設定を行わなければなりません。今回はゴールとしての結果がそれぞれで定義されてしまうので、ゴールがどういう状態か、というのは重要ではありません。その設定するまでの道のりや新たに設定されたゴールや課題に対して、取り組む議論力が重要になるのです。
このようなグループディスカッションとの違いを理解すると、注力すべきグループワークのポイントも理解が進むかと思います。
また、グループワークは面接とも大きく評価点が変わります。
面接は、グループ面接、1対1面接いずれでも、企業と就活生の1対1のコミュケーションです。
そのため、面接では、チームで行動するということに対して見極めることができません。
面接では測れない、チームワークと役割を意識しながら取り組みましょう。

グループワークの例
具体的にグループワークがどのようなものがあるかを解説して行きます。
就活グループワーク例:各グループに割り当てられた企業の売上を交渉カードや資産を使って最大化せよ。
ルール:他のグループと交渉をしながら、売買を進めて売上を最大化する。タームごとに交渉カードを1枚消費できる。
ビジネス戦略をグループで話し合い、カードゲーム形式見立てて、タームごとに実施する戦略を決定しながら、最終タームに一番売上を上げていたグループ(企業)の勝利です。
就活グループワーク例:トランプでタワーを完成させよ。
ルール:指定の数のトランプから完成イメージをいかに早く作るかを競う。
いきなりタワーの完成に向けて作業を始めると失敗することが多い。一早い戦略を立ててから実行をするチームが勝利することが多いです。
就活グループワーク例:宝をみつけだせ
ルール:脱出ゲーム、宝探しゲームと同様。宝をどのグループがいち早く見つけられるかを競う。
一様に各グループにヒントが与えられており、謎解きをしながらゴールを目指すゲーム。遊び要素が多いが、初対面の就活生同士の本質的なチームワークを見ることや人間性を見ることができるということで、取り入れている企業が増え始めている。

グループワークの対策方法
面接やグループディスカッションとは異なり、グループワークはテーマによって形式も進め方も大きく変わります。
そのため、面接対策はするものの、グループワークの対策をしきれず、本番ぶっつけという就活生も少なくありません。
このように多様なグループワークでも、見れられる要点はほぼ同じポイントに限られます。
つまり、対策は見られている観点から順に対策をしていけば問題ありません。
また補足ですが、選考段階でのグループワークは、いわゆる選考序盤の”足切り”に使用されることが多いです。
グループワークを重視している企業といえど、足切り段階であればグループワークで突出した評価を下すことはできません。
つまりは、グループワークで押さえておくべきポイントとして、上手くなることよりも最低限の及第点を全てクリアすることが重要になります。
それではさっそくグループワークの観点と対策方法を解説していきます。
以下のたった3つの観点を意識すれば、グループワークの対策は十分です。
就活グループワーク観点①:楽しんでいる姿勢を出す。
安っぽく聞こえますが、これが意外と重要です。
「グループワークに対して、いかに前のめりで取り組めているか」ということが評価に通じます。
グループワークは、一見するとビジネスとかけ離れているお題が多く、就活生からすると、なぜこんなことをやらないといけないのかと疑問に思うものも多く存在します。
この楽しむ行為自体がグループワークを牽引していくことにも通ずることも少なくありません。
企業は、皆さんの取り組む姿勢をしっかりと見ています。
面接では普段のキャラクターを感じ取ってもらうのは難しいですが、こちらであれば可能です。
就活グループワーク観点②:自分の役割を認識する。
グループディスカッションにも同様のことが言えますが、チームで作業をするには、自分よがりではなく、チームの成果を最大化することが重要です。
そのため、チーム内での自分の役割は何なのか。そして、自分はこのチームにどういう役割だったら貢献ができるのかを見極めることが重要です。
例えば、先陣を切って、お題を進めようとする人がいれば、それをサポートする役割を見つける。それがいなければ、自分が先陣を切る。我の強いメンバーが多いのならば、自分はまとめ役になる。ワークを推進する役割を担えるメンバーが多いのであれば、タイムキーパーを率先して行う。リーダーとなるメンバーが独裁的に進めてしまうようであれば、メンバーに話題を振り、リーダーやメンバーが孤立しないように調整する役割に就く。などがこれにあたります。
まずは、全メンバーのキャラクターの把握をすることで、チームにとって必要、かつ、自分が貢献できそうな役割をみつけていきましょう。
企業は、面接では見えない、チーム内での役割もしっかりと見ています。
就活グループワーク観点③:最短ゴールを意識しながら進める。
ゴールが定義されているので、グループのアウトプットが評価されるには、スピードか質かのどちらかを向上させる他ありません。
選考におけるグループワークは非常に限られた時間の中で成果を出さなければなりません。
そのため、グループワークでは、スピードを向上させたチーム、つまり、ゴールに最短でたどり着いたチームが評価されるようになっています。
なぜグループワークを最短で終えることができるのか。
それは、ゴールまでの戦略的工夫以外に存在しません。
具体的には、グループメンバーの役割を最大限活かせるようにそれぞれに別々のゴールを置いて自走させることであったり、
完成までのロードマップの案を先に決めて行ったり、ルールの前提を疑って、最短の抜け穴を探したりなどがこれにあたります。
一番早くにゴールできる方法は何でしょうか?とグループに問いを投げることが重要です。
以上となります。
いずれも面接では取り繕うことはできても、具体的な行動を評価をされるグループワークは真の能力を見られています。
これらの観点を頭に入れながら、グループワークを実践して見てください。