就活に必要な自己分析はこれだけで十分?留学経験者向けイベントからみるキャリア選択に役立つ自分物語のつくり方

 

6/19(火)東京にて総合商社、大手化学メーカー、大手監査法人、メガバンク、大手IT、外資アパレル、官庁などの様々な研修実績を持つ講師や日本における体験学習の第一人者が所属するEOD(Excellent Organization Development)とen-courageが留学経験者に向けて「経験や獲得資産を活かしたキャリア選択の方法」におけるセミナーを実施いたしました。 ぶつ切りな選考対策手法ではなく、一貫したストーリーを作ることで自己分析からキャリア選択の軸の整理、自己PRのエピソードがすべて完結する手法をご紹介します。

キャリア選択に役立つ自分物語のつくり方

自己分析ってなかなかうまくいかないですよね。

過去20年以上の自分史をたどり、自分自身のキャラ付けをする。

でも誰しもがコミュニティによっては、別の顔を持っていたりします。

それなのにもかかわらず、一つのキャラクターとして一貫性を持たさなければならない。

だからこそ、断片的に自己分析をしても、ツギハギのような自己PRになってしまいます。

そうならないように、今回ご紹介する手法は、自分物語をつくることです。これは自分の成長ストーリーをつくることで、採用担当者に自分がどんな価値観があり、どんな人物像なのかを魅力的に伝えることができる手法になります。

さらには、キャリア選択をしていく意思決定の軸も見つけることができます。

さっそく自分物語をつくってみましょう。工程は大きく3つに分かれます。

– 自分の獲得資産を整理

– 自分の価値観を客観的に導き出す

– フレームワークに当てはめてストーリー化する

自分の獲得資産を整理しよう

自分物語をつくるにあたって、まず自分自身のことを知らなければなりません。

つまり、自分物語も同様、就活生がまず一番最初に行う自己分析からスタートします。

ただし、自己分析をしようとすると、誰もがまず闇雲に過去の経験を振り返ってしまいます。

なんとなく印象に残っている経験を価値観にこじつけて、自分を定義してしまう。

よく陥りがちな自己分析の失敗例です。

たとえば、サークルの会長をやっていた方がいるとします。この経験のみでリーダーをやることが好きと自己分析したとします。

ただし、よく振り返ると彼はそれまでリーダー経験は一切持っていなかったのです。

実は彼は自らリーダーとして立候補したのではなく、サークルに対する愛を認められて周りから推薦をもらい、リーダーとなったのです。

これでは自己分析の結果と矛盾が生じてしまっていますよね。

矛盾した自己分析は、なぜその行動を起こしたのか自分自身で理解できておらず、自分自身をコントロールできない人間と評価されてしまいます。

なぜこの自己分析は矛盾してしまったのでしょうか。

それは「価値観からその行動が生まれる」という原理を知らず、行動から生まれた結果のみを見て価値観を導き出してしまったためです。

では価値観はどのように導き出されるのでしょうか。

この価値観を生んでいる源泉には「獲得資産」というものがあります。

つまり、「獲得資産」から整理をすれば、自分の行動原理が整理され、一貫したストーリーとしての自己分析、ひいては、面接における魅力的な自己PRのエピソードを話すことができるようになるのです。

しかし、「獲得資産」を整理せよと言われても、具体的にどのように何を整理すればわからないですよね。

今回はイベント同様「留学」を題材にし、具体的なアプローチについて見ていきましょう。

まずは、経験を整理しましょう。下図の通りに整理を進めていきます。

・留学の決意(挑戦したことへの置き換えも可)

まずはきっかけを整理します。

0) 留学する前のあなたはどんな人でしたか?
− 経験を通して変身・進化を遂げる前の自分像を言語化します。その後、変化をした部分、進化をした部分に着目して書き出すと、過去の自分像が整理されます。

1) 留学をしたいと思ったきっかけは?
− 過去に向き合いたかった課題が整理されます。

2) 留学を決意させたものは?
− 自分自身を動かす原動力や外部環境が整理されます。

・心の動き、感情の流れ(モチベーショングラフを描く)
経験を通して起きた感情のプラスマイナスを参考図のように曲線を用いて描いていきます。

・出来事
感情がプラスからマイナスに転じる瞬間、マイナスからプラスに転じる瞬間に起きた出来事を整理します。

・獲得資産
出来事から獲得資産を整理します。自分の強みや魅力などに変わる非常に重要な要素です。
獲得資産については以下を参考にしてください。
特に1〜2に注目しがちですが、3〜5も自分の魅力要素であることを意識してください。

− 獲得資産とは?

以下の5つの要素に分類されます。

1. スキル できないことができるようになる
例:英語スピーキング、ライティング、エクセル

2. 知識 知らなかったことを知る
例:専門知識、文化

3. 視野 見えなかったことが見えるようになる、視点、視座
例:考え方、人の気持ち、本質、自分を客観視

4. 意識 心構え
例:問題意識、当事者意識

5. 人脈 影響をうけた人とのつながり、人から学んだこと
例:メンター、師、親友

ここまでで自分の獲得資産の整理が完了です。

ほぼ自己分析のための素材づくりも完了しています。

獲得資産は採用担当者が最も自分を認識してくれるポイントであり、自分のイメージとなります。

自分の価値観を他者に聞いてみよう

獲得資産を整理することができたら、他者に自分の価値観を教えてもらいましょう。

自分自身で価値観を見出そうとすると、結果自分の中で言語化できている範囲の事象やこうでありたいという想いの中で価値観を定義してしまいます。

ノイズの入らない客観的な視点で素直に価値観を教えてもらうと、自分が大事にしている価値観に気づくことができるのです。

先ほど作成をした「留学への決意」と「獲得資産」ごとに「心の動き、感情の流れ」「出来事」を話します。

それを聞いて率直にどんな印象を持ったか、以下の価値観リストから複数選んでもらってください。

自分の成長物語をつくる

ここまでで物語をつくる素材収集はすべて完了しました。あとは、型に当てはめて物語をつくっていくのみです。

ここで紹介するものが、「ヒーローズ・ジャーニー」です。

− ヒーローズ・ジャーニーとは

神話学者「ジョゼフキャンベル」が世界中の神話を研究する中で、ストーリー展開の共通パターンを発見、紹介したものがヒーローズ・ジャーニーです。

おなじみ、映画「STAR WARS」、少年漫画「ONE PIECE」、童話「桃太郎」など、様々な有名作品がこのフレームワークが用いられています。

さっそく「わたしの成長物語」と題してヒーローズ・ジャーニーを描いてみましょう。

・日常生活
“留学の決意”の”0)”で整理をした「留学する前のあなたはどんな人でしたか?」がそのまま該当します。

・天命
“留学の決意”の”1)”で整理をした「留学をしたいと思ったきっかけは?」がそのまま該当します。

・旅の始まり
“留学の決意”の”2)”で整理をした「留学を決意させたものは?」がそのまま該当します。

・境界線
“心の動き、感情の流れ”にて一番最初にマイナスに転じた出来事・獲得資産が当てはまるケースが多いです。

・メンター・仲間との出会い
獲得資産の中で<人脈>が整理されている場合は、こちらが当てはまります。

・最大の試練
出来事の中で最も獲得資産の大きいと感じるものを選択します。

・変容、成長
最大の試練で得ることができた獲得資産が当てはまります。

・試練の達成 課題完了
出来事・獲得資産のサマリーをまとめます。

・帰還
経験を通して、変身・進化をした自分像をまとめます。

これらを違和感ないように接続し、物語としての流れを説明できれば完成です。

いかがでしょうか。

ESや面接時に話す学生時代に頑張ったこと/自己PRも、このストーリーに沿って話すことで魅力的な物語として相手に伝えることができます。

また今回導き出した価値観から、一貫性のあるキャリア選びの軸をつくることもできます。

ぜひ納得度の高い就活を。

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