出身学部を気にしすぎているあなたへ。

 

「私は文学部だから~は向いてないかな…」筆者が就活をしている際に友人からこんな言葉が聞こえていました。 就職する企業を選ぶ際に、出身学部は一見すると重要であるかのように感じることもかもしれません。 実際に、筆者は文学部に所属しており、就活中に「文学部だからこの業界・業種は向いてないのではないか」とネガティブに考えてしまったこともあります。 そんな学部に縛られてしまっている方に伝えたい事は、就活中に「文学部だから…」などなど、“学部に縛られて悩む必要はない”ということです。 今回は、文学部である筆者のケースと、学部を特に気にしなくてよい理由を紹介します。

「専門性がないのではないか」という不安

 

筆者も就活中に、「文学部だから…」と思うことがありました。

「だから…」という言葉の後ろに続くのは「経済学部の人のように経済知識がないから就活的に自分の魅力が薄いのではないか」という立派な言い訳でした。

「法学部の人みたいに、法律に詳しくないから保険業界などには入れないのではないか。」や「マーケティングを学んでいないからコンサル業には就けないのではないか。」などと、筆者は悩んでいました。

結論を先に言うと、当然学部に専門性がないから就活において魅力が薄いなんてことはありません。興味のある業種に臆さずにどんどん挑戦するのが良いと思うのです。

 

 

学部は関係ないといえるワケ

では、なぜそのように言えるのか。端的に表すと、就活生と企業の間にある、「大きなズレ」がその理由であると言えます。

就活生は「自分が積み上げてきたもの」を発揮する場所として企業を捉えているところがあると筆者は考えています。そのため、これまで自分が触れて来なかった業種に対しては「知識もスキルもないから」と言って目を背けてしまいがちなのです。

一方、企業側の考え方は全く違います。企業側は、「入社まで、もしくは会社の事業を担うまでに知識・スキルを身につけてくれれば良い」と考えています。

実際、学部等に関係なく、内定者全員に対して、内定後に資格の勉強や書籍を読むように伝えるが多く、内定者には、内定承諾後、入社までの間に勉強し、知識スキルを身に着けることが求められます。

 

企業は就活生の「これから」に投資している

企業側は就活生の「これから」に対して投資していると言えます。採用において企業は、就活生の「これから」に対して教育や機会を投資するに値するかという資質を見ているに過ぎません。

この事は、大企業に限らず、中小企業やベンチャーに関しても同じです。なぜなら、企業は初期の段階に「教育」に投資することこそ、還元率が高く効果的であると知っているからです。「学部」を理由に業種を狭める必要はありません。

しかし、一方で全員が、完全に同じスタートラインとに立っているわけではないというのも事実です。

大学で経済やマーケティングを学んだ人と学んでいない人では前者にアドバンテージがあるのは当然です。その差は「これから」で埋めるしかありません。

“学び・吸収する姿勢”を示し、「これから」の可能性をアピールし、内定を獲得し進路を確定した際には覚悟をもって勉強していけば良いのです。

「これから」は定年まで働く場合は40数年あるので、悔いが残らないように強気で挑戦してください。