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◆「将来の夢は何か」という質問は面接でよく聞かれる質問です。企業は将来の夢を聞くことで、どのような目標を持ち、どんな姿勢で仕事に取り組むのかを見たいと思っています。日常生活の夢ではなく、その企業の仕事内容にからめて話ができるようにしましょう。
面接で将来の夢を伝える効果的な方法とは?
面接で将来の夢を質問されたら答え方にポイントがあります。伝え方を押さえておけば効果的なアピールとなるので、ぜひ覚えて下さい。
◆将来の夢を仕事内容と繋げる
前章でもお伝えさせて頂きましたが、面接を受ける企業の仕事内容や価値観に合わせた内容にしましょう。
将来の夢という質問から様々な意図があることを伝えましたが、自分の夢と会社の理念やビジョンを結び付けて答えるとより効果的なアピールになります。
◆根拠、きっかけを話せるようにする
ただ将来の夢を伝えただけでは面接官も納得感がありません。
その夢を持つようになったきっかけや根拠、背景を一緒に伝えてよりあなたのことを理解し納得してくれるはずです。
きっかけとなったエピソードを思い出して整理しておいて下さい。なぜ、その夢を持つようになったのか具体的に説明できるようにしておきましょう。
◆自分の考えや意見も盛り込む
将来の夢を伝える上で自分の考えや意見も盛り込むとより信憑性が上がります。
どんな観点で考えているのか、将来をどう考えているのかは人それぞれです。
そこであなたという個性も出てきます。面接官に自分の良さや特徴を伝えるためにも自分の意見や考えを盛り込むとよいでしょう。
◆将来の夢を実現するために取り組んでいることを具体的に伝える
将来の夢を実現するためにどんなことを取り組んでいるのか具体的に伝えることも有効的です。
「入社までに〇〇○の勉強をして資格を取る」「○年までにビジネス英語を取得できるよう、英会話教室に通ってたくさんの外国人と接する機会を増やしている」など。
どんな行動をしているか、いつまでに身に着けたいと思っているかを具体的に話すと、よりあなたの意欲が伝わるでしょう。
将来の夢を聞かれたときのOK例文とNG例文
将来の夢の見つけ方や回答する際のポイントなどを伝えさせていただきましたが、では実際にどう回答するのがいいのか、またNGの回答とはどんな回答なのか例文を見ていきましょう。
◆将来の夢を回答するOK例文
『私の将来の夢は、多くの人に喜んでもらえるWEBサービスを作ることです。インターンシップでアプリを作る企業で働かせていただきました。
サービスの向上の為に社員の方が一丸となって仕事に取り組んでいる姿や、実際にインターンシップを通してそのアプリが多くの人の生活に役に立っていることを実感し、非常にやりがいを感じました。
自分もたくさんの人の生活に役に立ち、喜ばれるようなWEBサービスを作りたいと思っています。現在社会人になってからすぐに戦力になれるようJavaとRuby on Railsを勉強中です。
御社は〇〇○などたくさんの人に長く愛されている商品を開発しています。
まずは3年後、御社の核となる▲▲▲事業のリーダーになれることを目標に、日々精進して参りたいと思います。』
上記例文では、
- 就職したい企業がやっている事業内容に沿っていること(御社は〇〇○などたくさんの人に長く愛されている商品を開発している。御社の核となる▲▲▲事業)
- 夢を持ったきっかけ(インターンシップでアプリを作る企業で働いた。その際に社員の方が一丸となって仕事に取り組んでいる姿や、アプリが多くの人の生活に役に立っていることを実感した)
- 自分自身努力している(JavaとRuby on Railsを勉強中)
- いつまでに成し遂げたいかという小さな目標の設定をしている(3年後、御社の核となる▲▲▲事業のリーダーになる)
というのを盛り込み、面接官にも将来の夢の根拠がすぐに分かるようになっています。
◆NGな回答の例文①
『将来の夢はマイホームを持つことです。家族を持ち、マイホームを建て一家団欒のひとときを過ごすことも人生には必要だと思っています。
そのため将来は自身の家族とともにマイホームを建て、人生を充実させたいと考えています。
そのために一生懸命仕事に取り組みたいと思います。』
もう既にお分かりだと思いますが、上記例文では内容がプライベート過ぎるところがNGです。
仕事を一生懸命取り組む根拠にはなってますが、仕事に対して意欲的ではありませんし、その企業に就職したい理由も見えてきません。
あくまでもその企業の仕事内容に絡めた将来の夢を考えましょう。
◆NGな回答の例文②
私の将来の夢は、多くの人を笑顔にする社会を作ることです。私はボランティアで、幼稚園や老人ホームでのイベントの手伝いを行ってきました。
みんなが笑顔で楽しい時間を過ごしてもらえることが私にとっての喜びでした。
もっと多くの人が笑顔になれる社会になることを望んでいます。そのために、貢献できればと思っています。
上記例文では、抽象すぎる点がNGです。笑顔にする社会を作ることは立派な夢ですが、そのために「その企業で何がしたいのか」「どのようなことを成し遂げたいのか」がこの例文からは全くイメージができません。
企業側にしっかり伝わるようにするためには話に具体性を持たせ、説得力のある話し方をしましょう。
以上面接で将来の夢を質問されたときのポイントを解説していきました。
面接では、質問の意図を踏まえた回答をすることが重要です。面接官に将来の夢を聞かれたときも、質問の意図を踏まえた回答を意識して下さいね。
将来の夢という質問で面接官は何を見ているか
就活の面接で「将来の夢を教えて下さい」と質問されたとき、あなたならどう回答しますか。
面接でよく聞かれる質問ですが、急に聞かれるとなかなか答えるのに難しいですよね。「そもそも将来の夢なんてない」「まだ働いてもいないのに夢なんて想像つかない」という人もいるのではないでしょうか。
例え将来の夢がなかったとしても、「ない」と回答してしまうのはNGです。なぜNGなのか面接官の立場から考えてみましょう。
◆就活生に将来性はあるか
「将来の夢」について質問するのは、就活生の将来性を見るためです。
新卒採用で重視しているのは、その人材のポテンシャルです。新卒に最初からスキルを求めることはほとんどありません。
企業は、入社して5年先、10年先会社で活躍してくれるかを知りたいと思っています。
面接官は将来の夢を聞くことで、どんなキャリアを築きたいのか、どんなスキルを身に着けたいと思っているのかを見ています。
◆成長性を感じられるか
面接官は就活生の成長性も見ています。どんな夢を描いているかで「どのような目標を設定しているのか」が分かってきます。
また、その夢に向かってどんな計画を立て行動をしようとしているのかもきっと面接官は質問してくるでしょう。
その場でとっさに言った夢であれば、すぐに見抜かれてしまうので注意しましょう。
◆企業の価値観と一致しているか
就活生の将来の夢を聞くことで企業の価値観と一致しているかも見ています。
例えば企業の取り組みとして環境問題にも力を入れていたとしたら、高い業績を掲げるだけではなく、事業を通して環境問題にも取り組んでいきたいという企業の思いが強いでしょう。
そういった企業の価値観を理解してくれるか就活生か、価値観が一致するか、面接官は将来の夢を聞くことで判断していっています。
就活生がどんな考えをもっているのかを判断されていることも意識して下さい。
◆志望動機とずれてないか
将来の夢を聞くことで志望動機とずれてないかも見ています。
面接官は就活生が履歴書に書いたこと、一次面接で発言したことなど内容が矛盾してないかも見ています。
志望動機で「将来〇〇○になりたい」と言っていたのに将来の夢はないと言ってしまったら、就活生の本気度が低いと判断されます。
◆社会に関心を持っているか
就活で聞かれる将来の夢とは私的なものを聞かれているのではありません。
社会に対してどれだけ関心を持ち、自分がどう社会に役立ちたいのかというところを見ています。広い視野を持っているかも面接官は図っています。
上記挙げたように「将来の夢」という質問にはいろんな意図が含まれています。
簡単に「将来の夢はない」と答えてしまうと、面接官からみて「計画性がない」「目標がない」「意欲がない」というような印象を持たれます。
この質問にちゃんと答えられるようしっかり準備しておくべきでしょう。
どうしても将来の夢がでてこない際の対処法は?
将来の夢が明確に決まってない人でも、普段なら問題ありませんが、就活においては面接までにしっかりと言えるようにしておく必要があります。
就活対策として、どのようにして見つけていけばいいのか考えてみましょう。
◆自己分析を行おう
まずはやりたいこと、自分が夢中になれること、好きなことをなるべく多くリストアップしてみましょう。
ハードルを低くして達成しやすい小さな夢や目標をなるべく多く挙げてみて下さい。このとき、過去の経験や行動、自分の性格なども合わせて挙げましょう。
自分が挙げた夢に対して、自分の性格や過去にどう対応してきたかを照らし合わせることで、自分だったらどうその夢を達成していくのか、また自分がどんな部分を大切にしているのかを具体的につかんでいきましょう。
◆企業分析をしていこう
自己分析が終わったら次は企業研究を行っていきましょう。就活で将来の夢をアピールしていくにはその業界や企業の事業内容に沿った内容にしていく必要があります。
そのために、まずは、その企業がどんな理念や価値観を持っており、どんな仕事をしているのか下調べをしましょう。
企業のホームページやパンフレットなどで企業理念、会社概要などを細かく確認しておきましょう。
また、その企業にはどんな顧客、競合がいるのかを整理しておくと尚よいでしょう。
将来の夢を考えていくには、企業研究をどれだけやってきたかも反映されます。
◆まずは3年後を想像してみよう
将来の夢と言われると、人生をかけた壮大な夢でなくてはと身構えてしまう人もいますが、何もそんな立派な夢を答えなくてはいけないわけではありません。
それよりも具体的に自分の姿がイメージできているかのほうが大切です。まずは、3年後の自分を想像してみましょう。
「後輩に教えられるようになる」「1人で企画発案から運営までできるようになる」という将来の夢を達成するのに必要な小さな夢を考えてみましょう。