【内定者インタビューvol.2】外資系とBtoB、その2つにこだわり続けた私の就活。

 

中学生までアメリカで過ごし、2016年4月からは外資系の大手化学メーカーで働く加藤夢子(かとう ゆめこ)さん。 なぜ外資系企業にこだわったのか?文系の彼女が化学メーカーを選んだ理由とは?直接お聞きしてきました?

何よりも「合理的」な外資系企業を選んだ

――加藤さんは4月から外資系企業に進まれるわけですが、やはりアメリカにいた経験もあって、志望企業を初めから外資系企業に絞っていたのですか?

加藤:いえ、就職活動初期は、外資系企業のみに絞っていた訳ではありません。大学3年生の8月から就職活動を始めたのですが、12月までは、日系の企業も見ていましたね。インターンシップでは商社や、食品メーカーなど、業界を知るという意味で様々な企業を見ていました。――12月まで日系企業も見た中で、どうしてその後は外資系企業にしぼったのでしょうか。

加藤:よく言われる話ですが、社風の違いが大きいですね。日系の企業には、良くも悪くも、マニュアル化するのが好きで、大勢の考え方に個人を合わせていくという社風を感じました。例えば、年功序列制度もそうですし、上下関係からくる残業なんかもそうなんですけれども。

外資系企業では、例えば会議中の発言でも、“誰が言うか”ではなく、“何を言うか”ということが重要視されます。残業なんてしていたら、むしろ心配されるくらい。それが合理的で働きやすい環境に思えたんです。

――確かに、一般的にはそのように言われていますね。企業の説明会や選考会などだけでそのように考えられたのでしょうか?

加藤:もちろん説明会での印象もありましたが、基本的に人事の方の情報だけを信じ込むのはよくないと思っていました。私の場合は座談会などで現場の社員さんの声を注意深く聞いていくうちにそのように感じるようになりましたね。
びっくりしたのは今の内定先で社員さんの話を聞いたときです。社員同士でランチなどをすることはあっても、呑み会は月に1~2回だと聞きました。ある意味でドライだと感じる方もいるかもしれませんが、私にはそれが、仕事仲間との“絶妙な距離感”だと感じられました。

――外資系企業のよかったところはなんだったんでしょうか?

加藤:先ほど言った、社風がやはり1番ですね。英語を話したい、というのではなく英語を使って“仕事”をしたいと考えていました。日系の企業って、若いうちに経験を積ませる、という意味で英語ができることで評価された若い社員を海外支社なんかに送り出すんですが、外資系企業では全く逆で。そもそも英語はできて当たり前、という扱いなので評価の対象になりません。
だからこそ英語を話しながら、ビジネススキルを磨くことができると思ったんです。英語はあくまでコミュニケーションのツール。それを使って何を成し遂げるかということにフォーカスできると思いました。
例えば会社の忘年会に出席しても、3分の1が外国の方だったりします。そういう環境で仕事をするからこそ、英語を使ってビジネスをする、ということができるのだと思います。

――女性として総合職、それも成果が求められる環境を選ぶというのに迷いはありませんでしたか?

加藤:全くなかったですね。むしろ成果主義でない企業の方が怖いと思いました。自分が成果をだしても年功序列で給料が決まってしまうのはそれこそ納得がいきません。

また、外資系企業はあまり説明会等で女性優遇制度についてアピールしません。海外では女性優遇制度は“当たり前”のものだからなんだそうです。

社内でも、育児休暇などは制度として期間などが決まっているというよりは、必要な分だけそれぞれに与えられるという感じです。表面上の制度ではなく、会社として当たり前に女性優遇制度があるという環境があるので、女性だからという迷いはほとんどありませんでしたね。

販売だけでなく未完成のものを作るところにも携わりたい

――話が変わるのですが、文系出身なのに化学メーカーという、理系のイメージが強い業界を選んだのはなぜですか?

加藤:食品メーカーのインターンシップなども経験しましたが、私は日常目にすることのない“自分の知らない世界”の商材を取り扱いたいという思いがありました。これは完全に好奇心だと思います。また、化学系の素材メーカーって国境がないんです。違う国のものがまた他の国で普通に販売されていたりします。英語を使って仕事をしたい、と考えている私には最適な環境だと感じました。

また、BtoB(企業から企業へ販売すること)のビジネスをしている企業という自分の中での絶対に外せない軸を持っていて、化学メーカーはその条件にキレイに当てはまっていたんです。

――BtoBビジネスにこだわったことにはなにか理由はあるのでしょうか?

加藤:マーケティングや商品企画に携わりたいと考えていました。BtoCビジネスをしている企業に入社し、営業・セールスに配属されれば、それは叶わなくなってしまうと思ったんです。

実際に消費財メーカーに就職された先輩の話を聞いてみてもやはり営業配属になればどうしても商品の陳列や、卸売りがメインで、商品企画・マーケティングはできないということでした。

また、完成したものではなく、未完成のものを販売したかった。完成したものであれば、他の誰かが作ったものを如何にして売るかということだけにしか携わることが出来ません。未完成のものであれば、これを使って何をつくれるのか、つまりクライアントの商品企画に携わることができることにも、とても魅力を感じました。

高校生時代から変わらない「行動力」

――商品のプロモーションだけでなく、商品開発や値付けといったところまで考え抜きたいということですね。いつからマーケティングに興味を持ち始めたのですか?

加藤:初めて興味を持ったのは、高校2年生の時です。大阪大学のオープンキャンパスで、マーケティングについての模擬授業をやっていて。その時のテーマは「コンビニはほとんど同じものを置いているのに、セブンイレブンはなぜマーケットシェア率が高いのか」というものだったのですが、単純にそれを考えていくことがすごく楽しくて。

元々高校では理系だったのですが、その日の内に学校に電話して文系で大学受験をすることにしました。

――行動力にあふれていますね。就職活動中も行動力を発揮できましたか?

加藤:行動力はあったと思います。就職活動でも化学メーカーを受けようと決めた瞬間にひたすら化学メーカー企業を調べて、メールで問い合わせをして選考を受けるということをしていました。

中には理系しか採用していない企業もあったのですが、文系だけど選考を受けたい!と頼んで選考を受けたこともありました。

内定先は理想通りの「外資系企業」だった

――内定先以外にも、外資系化学メーカーの選考などは受けていたのでしょうか?

加藤:同業界の外資系企業の選考ももちろん受けていました。でも、選考が進むにつれて、社員さんの声を聞いていく中で改めて、今の会社が外資系企業の中でも私の理想とする外資系企業の社風なんだと思い、最終的には入社を決めました。

――事業部単位でスピード感をもって合併が進む外資系企業は、すぐに自分の入社したときとは違う形になることもありますよね。

加藤:そうですね。でもあまり心配はしていません。結局やることは大きく変わらないと思うので。変えようのない事実にたいして不平・不満を言っても仕方がないし、置かれた場所でポジティブに頑張りたいと思っています。

「具体的な目標」を見つけることが目標

――最後になりますが、3年後、加藤さんはどうなっていたいですか?

加藤:まずは、働きながら具体的なやりたい事を見つけたいです。就職活動中に考えられる働き方はあくまでイメージにすぎないと思っていて。

今回私がお話しした日系企業と外資系企業の社風の違いもすべての企業にあてはまるものではないと思います。

どんな会社でも入社して働いてみないと何もわからないと思うんです。数多くある企業をすべて見るなんて不可能ですし。だから私は自分のやりたい事、求める環境についての要素を洗い出し、その条件に合う会社を探しました。入社後は、もっと具体的な“成し遂げたい事”を見つけたいと思っています。

その時には、今とは別の会社にいるかもしれないし、ずっとこの会社にいるかもしれない。幸い社風も転職を妨げたりすることはない企業なので、自由に考えていきたいと思っています。

 

日系の企業ではなく、徹底的に外資系の企業にこだわった加藤さん。社風については、やはり日本と海外では文化の差が明確に存在しているということなのでしょう。皆さまも改めて、自分の求める組織や企業風土について考えてみてはいかがでしょうか。