【内定者インタビューVol.3】価値観がブレる中でも、譲れなかった「仕事=楽しい」という感覚。

 

就活を通じて、よくも悪くも価値観が“ブレる”経験ができて結果的には就活は楽しいものだったと語る、京都大学の松尾さん。彼は、リクルート住まいカンパニーへの入社を決めていますが、彼の就活はどのようなものだったのでしょうか

仕事=楽しいと感じるために必要なものとは

――そもそも松尾さんが、就活を始めたキッカケはどのようなものでしたか?

松尾さん(以下、松尾):最初は、民間就職ではなくて国家公務員になろうと思っていました。というのも、父親とニュースを見て議論をするというような環境にあったことや大学でも財政学を専攻していたことから、国の課題にかかわる仕事がしたいと漠然と感じていました。

国家公務員ってかなり勉強する必要があるなと思っていたのですが、2回生くらいの頃に、それほど勉強してまで自分が国家公務員になるという必然性を感じられなかったため、結局公務員になるという選択肢はなくなっていました。

3回生の5月くらいからいわゆる就活をし始めたのですが、経済学部に所属していて周囲に金融系を志望する人が多かったことや、大学の講義を通して投資銀行業務に興味を持って、銀行に行きたいと考えるようになりました。

特にやりたいこともなかったので、幅広い業界にも携われそうな銀行、楽しそう。くらいに思っていました。今思い返せば、先輩が行けというから、とりあえず金融系をメインにインターンを申し込んでみようか、というくらいの気持ちで始めていましたね。

結局、サマーインターンは、金融系2社、コンサルが2社、ベンチャーが1社に参加しました。

――サマーインターンに参加して、なにか変化はありましたか?

松尾:まずは、世の中には自分よりも賢い人がたくさんいるんだなと痛感しました。

そして僕の参加したインターンで出会う社員さんは、みなさん楽しそうに仕事をしていて、それが魅力的に映りました。

その経験から、自分にとって、“楽しく働ける“会社ってどういう環境だろうかと考えるようになりました。更には、単に生活のためだけに働くのではなくて、これから40年働くのだから、仕事自体を楽しんで前向きに取り組んでいる状態でありたいと感じるようになりました。

インターンは、参加すれば成長できる、ととらえる学生も多く見受けられるのですが実際は、インターンは、成長するきっかけを与えてもらえるものだと私は思います。一番大切なのは、インターンが終わってから自分がどう動くかっていう部分だと感じたので、インターンに参加して満足せず、そこで得たことをもとにこれから行動していこうと考えていましたね。

これって本当の自分?抱いた違和感

――サマーインターン後どのように就活をすすめていきましたか?

松尾:秋頃から、ベンチャー企業の人事との面談を続けていました。その中で、なぜ銀行に行きたいかを突き詰めれば突き詰めるほど、銀行に行くための自分を作っているのではないかという違和感を抱くようになりました。

銀行に行きたい理由を誰かに説明すればするほど、銀行に行く必然性を見いだせない自分がいることに気づき。”これは本当の自分なのだろうか”と悩むようになりました。

そこで、半年間培ってきた自分のありたい姿をゼロベースに戻して考えるというのは怖さもありましたが、ここで踏み切らなければ後悔するという直感に従って、根源的なモチベーションを知るため、ひたすらに自己への理解を深めていきました。

具体的には、電車に乗っている時などのすきま時間に、自分に関することで何か思いついたら、その場で携帯やノートとかにメモする、ノートに書くということを徹底的に行いました。

――業界や会社の人物像に自分を合わせてしまう就活生も多いと聞きますが、松尾さんはそのような状態を自分に向き合うことで乗り切ったのですね。

松尾:そうですね。あとは、企業が主催する、自己分析のイベントも利用していました。その中でたまたま、リクルート住まいカンパニーのイベントに参加しました。それがリクルート住まいとの初めての出会いですね。そのイベントでインターンの紹介をされて、興味をもちはじめました。

そのころから、今後40年の7分の5の時間を費やす仕事というものが、単なる生活のためのツールで終わるのは死ぬときに後悔しそうだと感じ始めていました。仕事=楽しいというか感覚を持ちたいと改めて強く思いましたね。

そんな折、他のベンチャー企業の人事の方との面談の中で、“自分のしたいことが見つかった時に飛び立てるような力をつける”というキャリアの選択の話があったのですが、その考え方が非常に腑に落ちました。

そして、並行して自己分析を続けた結果、“仕事=楽しい”という感覚は、少しでも新しいことができるようになったという実感の積み重ねにあるのだと気付きました。その感覚を多く体験できるのが“失敗経験を多く積ませてくれる環境”でそれはベンチャー企業のようにチャレンジができる風土がある企業だと考えるようになりました。

こうして自分の大事にしたい企業選びの軸が明確になってからは、リクルートとベンチャー企業に絞って選考を受けていました。

日本の課題解決を“リクルート住まい“で

――ついに企業に求める条件が見つかったんですね!その中で特にリクルート住まいに決めた理由はなんですか?

松尾:一番の理由は、現在やっている事業に思い入れをもって働くことができるというところですね。

そもそも、リクルート住まいカンパニーは、SUUMOという情報サイトに不動産の情報を載せているという意味では業界としては広告に分類されると思うのですが、商材としては不動産を扱っています。

もともと政策的な仕事をしたいと思っていたこともあり、人口減少や地方創生といった政策課題と関連が強い住宅マーケットに対峙するリクルート住まいカンパニーでは思い入れを持って働けるのではないかと考えました。

また、日本では不動産のマーケットが縮小していくという厳しい状況であるからこそ、会社として必死で生き残ることを考えなければならない環境にあり、それが自己成長にもつながるのではと考えています。

真剣に自分に向き合ってほしい。

――では、最後にご自身の就職活動の総括をしていただけますか?
松尾:就職活動は私にとって楽しいものでした。せっかく1年かけて取り組むのならば、楽しんだ方かいいと思っています。

こんなに人と出会える期間というのはこれからもなかなかないと思いますし、人と会って話をすることで、自分の価値観が良くも悪くもブレるという経験ができると思います。価値観がブレるたびに、答えのないことを、自分のことを考え続けるという経験は、自分の糧になっています。自分が本当によかったと思っているからこそ、就活生の皆さんにもこの期間をフル活用して考え抜いてほしいです。

悲しいことに“意識高い”という言葉に流されて、真面目に自分に向き合うことを馬鹿にするような風潮があるように感じます。今後40年の入り口を決めてしまうのが、この就活という時間です。

納得感の高い選択をするためにも、 “意識高い”の足かせを外して、行動量を増やしてほしいです。

また、エンカレッジの活動をしていると、能力が高く、内定もバンバンとれちゃうような優秀な方ともお話しする機会が多いのですが、手札が揃った後に決めかね、なんとなく福利厚生がよさそう、給料がよさそう、といった外面的な要素で決めてしまう人が多いように感じます。

物理的・時間的制約の中ですべての会社を見ることはできません。だからこそ、最後まで自分の譲れないものは何か、何があればその会社に飛び込んでいいと思えるのかを考え抜いて、決断する後輩が増えてくれたら、と願っています。

 

松尾さんは様々な方と話し、自分の価値観がブレながらもその中で、自分が大事にする軸を見つけていかれたのだなという印象を持ちました。ひたすら自分に向き合うことで非常に納得感の高い就活をされていたことも印象的です。

是非皆さんも自分に向き合い納得感の高い就活をおこなってくださいね。