公務員を目指していた学生が民間就職を選択した理由とは?

 

神戸大学大学院でインフラ関係の研究をしている田中さん。 国家公務員をずっと目指してきた彼が最後に選んだのは民間就職でした。 彼はどのようなことを考え、大きな決断を下したのでしょうか。

a
a

今まで一度も考えなかった民間企業

-学生時代の過ごし方を教えてください!

 

田中:学部生の頃と、院生の頃とを話しますね。

 

学部の1,2年の頃はアカペラサークルが中心でした。2年生の後半からはライブ委員長をやっていたのでその経験が印象に残っています。

 

初めは上手に立ち回れなくて苦労したけど、優しい同期や周囲の人に助けられて頑張れました。

 

最後はいいライブに出来て、本当に思い出深いですね。

 

アカペラと並行して、資格の勉強もしてました。3回生の頃に国家公務員の職業紹介の講演を聞いたのがきっかけで国家公務員になろうと思い、自分の専門に関する資格をとりました。

 

振り返るとアカペラと勉強ばっかりの学生生活でしたね。(笑)

 

院では主に研究と勉強をしています。

 

学部の頃も今も、平たく言えば「インフラが地域に与える経済効果をより正確に測るための研究」です。

 

一見、工学部と関係なさそうですけど、効果のあるインフラを作るためには過去のデータを正しく測定する必要があるので、それを実現するために経済学とか使って研究してますね。

 

-内定先は民間企業ですが、どこで乗り換えたのでしょうか?

 

田中:学部生の頃は民間就職する気は無くて、専門性を身につけるために院に行くことしか考えてなかったです。

 

実際、院生になってからは経済学系の資格を取ったし、国家公務員まっしぐらでした。

 

そんな中、今年の3月に興味があった民間企業を1社だけ受けてみたんですよ。当初は比較的軽い気持ちで受けてたんですけど、選考を進めて行く中で面白さに気づいて、その時に初めて国家公務員以外の可能性を考え始めました。

 

それまでは、民間企業は全然受けてないけど、公務員の説明会とかめっちゃ行ってたんですよね。

 

本当に、そこで初めて「民間企業に行くのもありかも」と考え始めました。

 

-就職活動をする上で大切にしていたことはありますか?

 

田中:公務員と民間企業を受けてましたけど、共通して大切にしていたのは「社会貢献性」です。

 

僕自身、人を支えることに喜びを感じるタイプで、人の役に立つ仕事がしたいと思っていました。なので、専門の土木系で、かつ公共性の高い事業で影響力を与えられる、社会を支えられるということは大切でしたね。

 

二つ目は、自分の目標である「価値判断ができる人」になるための経験が得られる環境、ということ。

 

一つの事業をやるにしてもプラスとマイナス両方の影響力があるわけで、それを考慮しながらより良い判断を自分達で下していくような環境が欲しかったです。

自分の目で見て、たくさん考える

-なるほど!ではその後、どのように意思決定したのでしょうか?

 

田中:国家公務員になるか。民間企業に就職するか。本当に悩みましたね。

 

社会貢献性を軸に就活をしてて、より多くの人の生活を支えたいっていう思いから国家公務員を考えていて、早い時期から資格を取得したのもあって、「そういう仕事は国家公務員しかない」と思い込んでしまってたので。

 

影響範囲は国家公務員が広いけども、影響を与える深さは選考を受けた企業の方が深いように感じたので、どちらも社会貢献性という面では変わらないと感じました。

 

そんな中で、意思決定したのはかなり強引でした。

 

結局、どっちを選んでも、それなりに後悔は残るかなと(笑)

 

実は、今の会社の内定承諾期限日が、国家公務員の面接が始まる前だったんですよ。

 

正直公務員も受かるか分からんかったし、承諾期限までの猶予も2~3日しかない状態で。

 

承諾と同時に推薦書を提出しないといけないところだったので、いわゆる内定辞退はできませんでした。

 

その中で、民間企業を選択したのは、プレイヤーでありたいという思いからでした。

 

 

国家公務員と民間企業っていくつか違いはありますが、一番大きいのって、国家公務員はみんなが働く土台を作るルールメーカーで、民間企業は土台の上でより良い社会を作り上げていくプレイヤーだと思うんです。

 

制度作りや維持管理が仕事に入ってくる国家国務員ももちろん素敵でしたが、やっぱり僕自身は何かプレイヤーとして影響力のあるものを作っていきたいという想いがありましたね。

自分はプレイヤーとして働く方が生き生きと働けると思ったので、民間企業を選択しました。

 

-では最後に後輩に向けてメッセージをどうぞ!

 

田中:僕の経験からだと、皆にはあまり早い段階から一つのことに固執しないでね、ということを伝えたいです。

 

もちろん、よくよく考えてからの決断であれば良いと思います。

でもそうじゃなかった時に、ギリギリで他の選択肢が現れたらどうでしょう?しかも、それが魅力的に移ってしまったら…。

 

僕はたまたま運が良かったけど、そうじゃない場合も実際は多いと思います。

 

そしてこれって、民間を受けるかどうかみたいなことだけではなく、自分の研究内容を仕事にしなきゃいけないんだっけなど、いろんな視点に使えると思います。

 

やっぱり自分の目でいろんなこと見て、たくさん考えた方がいいのかなって思います!

 

-田中さん、ありがとうございました!

a
a