親の意見を鵜呑みにしていませんか。親との適切な距離感とは。

 

就職活動となると、人生の大きな岐路となるので、皆さんの親も様々なご意見やご心配の声を掛けて来ることがあると思います。それ自体はとても良い事ですし、温かいことですが、「あなたのためを思って」という親の言葉をそのまま鵜呑みにしていませんか。 いざ就職活動が終わり、働き出してから「あれ、よく考えたら私ってこの仕事したいんだっけ…」と気付いても手遅れの場合もあります。今回は親との向き合い方について考えてみましょう。

自分の人生に責任を持とう

筆者は、様々なタイプの就活生に会いましたが、親の意見を気にしている就活生に多く出会いました。それは、あなたの意志ではなく、親の意志ではないのかと感じる選択をする就活生も中にはいました。

近年、就活において、内定先にまで口出ししてくる親も増えているようで、親向けの就活セミナーも存在しているくらい、親の存在は大きなものとなっています。

「公務員が一番いいわよ」とずっと言われてきたとしても、自分の目で確かめなければなりません。
「親は公務員がベストだと言っていたので、公務員試験受けます!」と言うのは簡単ですし、

たとえ失敗しても、「親は公務員がいいっていうからやってみたんだ。親が間違ってたんだ」と責任を転嫁するのも簡単です。

あなたは今後の人生を生き抜いていかなければならないのです。何でも親に判断を委ねて生きていくこと不可能でしょう。自分の人生の大きな岐路を目前としている就職活動においても、自分の目で確かめて、自分にとっての良し悪しを決めていかなければならないのです。

社会人としての第一歩です。親は確かにあなたのためを思って述べている意見かもしれません。しかし、あくまで一意見です。親にとっての最善があなたにとっての最善だとは限りません。この事実を胸に刻みながら、親のお話を聞きましょう。

 

親も完璧ではない

人生たった20年しか生きていない私たちにとって50年ほど生きて来たご両親は人生における大先輩です。それはいつまでも変わりません。しかし、親も一人の人間です。間違った見識をもっていることだって十分にあります。ご両親が実際に就活をしていた頃と私たちの時代では一般常識や慣習なども異なります。

女性に関して言えば、「早く嫁ぐことが全て」と考えられていた時代もありました。そんな彼らが現代の就活を的確に判断しながら、本当に子どもの為になるアドバイスをできているのかどうかは疑わしいです。

「こんな時代だからこそ大手にいきなさい」「お父さんはこれで家庭を築いてきたんだからあなたも同じ道を行きなさい」「公務員が一番。安定第一だ」このような意見を聞くことも多いです。

しかし、グローバルな時代において、そもそも「絶対」だとか「安定」という言葉は意味をなしません。常に変化している世の中において、「絶対」も何もないからです。有名な大手企業が次々と倒産してきたのを私たちは目撃しながら育ってきました。国の公的システムも万全とは言い難い。

そういう時代を生きていかなければならない私たちに、親からの「絶対的な」アドバイスはほとんど意味をなさないのではないでしょうか。勿論、全ての親からのアドバイスが全く役に立たないと言っている訳ではありません。

「あなたのためを思っている」親の心遣いに感謝すべきであって、そのアドバイスを鵜呑みにするのは違います。親のご意見の内容が果たして正しいのかどうか、きちんと判断しなければなりません。実際に、親と議論してみるのも有効でしょう。

 

親が心配になるのは、やはり自分の企業選びの軸が明確ではなく、漫然と就職活動をしている様子を見る時でしょう。何がしたいのかわからない状態でひたすら長引く就活を傍から見ていれば、親だって言葉を掛けたくなるはずです。

自分の意志を強く持ち、就職活動に励むことが何より大事でしょう。時には喧嘩することもあるかもしれませんが、本当に自分のしたいことならば、親の顔色を窺っている場合ではありません。
あなたの人生はあなたのものなのです。このことを踏まえた上でご両親にも就活にもしっかりと向き合っていきましょう。