ハイリスク・ハイリターン!?アーリーベンチャーという選択。

 

昨今ファーストキャリアとして選択する学生が増えてきたベンチャー企業の中でも、特に学生に人気があるのが、比較的に規模が大きい「メガベンチャー」や「ミドルベンチャー」です。ベンチャー企業の中には「アーリーベンチャー」と呼ばれる段階の企業も存在しています。「アーリーベンチャー」は一言で言うと、制度等がまだ何も整っていないベンチャー企業です。もちろんその分苦しさや辛さはありますが、幅広い業務に携わることができることや自分の業務の成果が見えやすいこと等、メリットもたくさんあります。 筆者は、1年間大学を休学してフィリピンに渡り、日系の人材事業を行っているアーリーベンチャーで働いていました。その経験を基に今回は、アーリーベンチャー働くことについて述べていきます。

決しラクな選択ではない。

ベンチャー企業は売上規模や従業員数を基準にメガステージ、レイターステージ、ミドルステージ、アーリーステージの大きく4つの段階に分類することができると考えています。

起業後おおむね2~3年目で売上も立っていないのが大半である、アーリーステージの段階の企業をアーリ―ベンチャーと呼んでいます。このステージの企業は、会社として制度やルールがまだまだ整っていない企業が大半です。リスクは多くありますが、初期メンバーとして関わることで会社作りの楽しみや苦しみ、その全てを味わうことができます。

筆者はフィリピンに進出した日系の人材アーリ―ベンチャー企業に会社ができた6ヶ月目にジョインしました。具体的な業務はフィリピンに進出している日系企業の新規開拓営業でした。

アーリ―ベンチャーに入るからには“売上を立てる”という至上命題があります。アーリ―ベンチャーには資金的余裕がありません。資金がショートすれば、すぐに会社が倒産してしまいます。

だからこそ、必死に営業をして売上を作っていかなければなりません。実際に、筆者はテレアポを毎日100件ほど行っていました。また、テレアポで成果が出ない時は、飛び込み営業を行うことも少なくありませんでした。

その途中でビルの警備員に捕まって追い出されたりすることもありました。売上を作ることができない時期はストレスでご飯が食べられなくなり、10kgほど痩せたこともありました。それぐらいの泥臭さ、必死さが必要です。

 

 

成果の見えやすさと、業務範囲の広さは魅力。

そうした営業活動を続けていくうちに売上を作ることができるようになり、自分で作った売上が会社全体の売上に占める割合も高くなっていきました。

小さい会社なので、自分の営業成績が会社の売上に大きな影響を与えます。そして、誰が成果を上げているのかも明確なので、評価もされます。営業で結果を残せば、営業以外の仕事も任されます。

雑用的な仕事は最初からしていましたが、営業で信頼されるようになってからは、“経営指標の分析”や“過去の実績の分析”など、社内分析業務なども任されるようになりました。このようにアーリ―ベンチャーでは複数の業務を同時に担当することも珍しくありません。

このような経験から、アーリーベンチャーでは、自分で仕事を作り出し、それを実行していく力が身につくのではないかと筆者は考えています。この経験で、どこの会社に行っても自分は生きていくことができそうだと自信をつけることもできました。

 

 

 

アーリーベンチャーが向いてる人の3つの特徴。

ここまで、アーリーベンチャーで働いた経験から、その苦しさと、やりがいの両方をお伝えしました。ここからは、筆者が感じた“アーリーベンチャー”に向いている人の特徴を3つご紹介します。

(1)貪欲に学ぼうとしていること

アーリ―ベンチャーでは基本的に誰かが教えてくれるということはありません。成果を出すためには自分で学習をしていく必要があります。誰かに何かを教えてもらえる、と思っていると厳しいです。

(2)数字に貪欲にコミットできる

最終的な売上目標であれ、中間指標であれ、貪欲に数字にコミットすることを求められます。

精神論に聞こえるかもしれませんが筆者の経験則では、「何がなんでも成果を出す」という気概があれば意外となんでもできるものです。そうした心構え・気概を持っている人はアーリ―ベンチャーでもやっていけるでしょう。

(3)辛い状況でもやりきる“メンタル”がある

アーリ―ベンチャーで働いていると、毎日上手くいかないことの連続です。自社の知名度が低い、商材を誰も知らない、だから誰も取引をしてくれない、話すら聞いてくれない。

そんなこともあるでしょう。しかし、そんな状況でも売上を立てなければなりません。アーリ―ベンチャーではそうした環境でもやり切るメンタルが必要です。そのような強靭なメンタルの持ち主は、個人的な考えですが、「こんな夢を達成したい」とか「なぜこのことをやっているのかという想い」が強い人が多いと感じます。

 

今回は、“アーリーベンチャー”について、筆者の経験を基に話をしてきました。就職活動中に、「ミドルベンチャーにもメガベンチャーにも興味を持つことができない」という人こそアーリ―ベンチャーも視野に入れてみてはいかがでしょうか。