企業選びの「軸」には優先順位をつけることが重要だ。

 

就職活動をしていると今まで視野に入っていなかった企業に触れる機会が多くありますよね。 社員の仕事に対する熱い姿勢、若手から裁量権を持って働ける環境、事業の魅力等、その企業ならではの魅力に惹きつけられる一方で、「本当にこの選択で良いのか不安……」という観点から、なかなか志望企業を選択することができないという方も多いのではないでしょうか。 そこで、今回は企業を選択する際の自分の基準(軸)の形成についての考え方をお伝えしようと思います。

企業選びにおける「軸」とは

 

皆さんはこれまでの人生でどれほど多くの選択をしてきたでしょうか。

「志望校はどこにしようか」

「バイトは何をしようか」

「どんな服を買おうか」

など、意思決定の大きさの差はあれ、今までに数え切れないほどの選択をしてきたのではないでしょうか。

このような意思決定の裏には必ず自分の“基準”というものがあります。

「偏差値ができるだけ高い大学がいいな」

「多少時給が低くてもシフトの自由度が効くところがいいな」

「女子ウケのいい服がいいな」

意識的か無意識的かは問わず、自分の中にある基準の優先順位に従い、その時点で基準に最も適っていると思われる最良の選択をしてきたはずです。

逆にいえば基準がない状態では、そもそも最良の選択などできないというわけです。

話を戻すと、就活は“期限付きのゲーム”であり、最終的には一つの会社を就職先として選択しなければなりません。

この意思決定に際して自分の基準となるのが“会社選択の軸”といわれるものになります。

 

 

求める全ての基準を満たすことはできない。

様々な会社を比較していると“A社は充実した福利厚生が魅力的だが、B社に行くと若手から仕事をがっつり任せてもらえる”というように、一方を選択すれば手に入らなくなる条件というものがあることに気づくでしょう。

そもそもあらゆる基準が完全に満たされた会社などないので、基準に“優先順位”をつけて選択を行う必要が出てくるのです。

ただ、ここまでの話はよく聞いたことがある話だと思います。「その優先順位をどうやってつけたらいいかわからない!」というのが皆さんの本音ではないでしょうか?

筆者も“軸の設定”で非常に苦労したのですが、最終的にたどり着いたのは、「自分の中ではこれがないと絶対に嫌だ」という基準を軸として設定するというものです。

 

「これさえあれば頑張れる」を軸に。

軸を定めきれないという就活生の話を聞いてみると「こういう条件は欲しいけど、こういう条件は嫌だからこの会社や業界を志望することに抵抗がある」というパターンがよくあります。

不安要素があるから決めきれないというスタンスでは、新たに不安要素が出てくるたびに足踏みをしてしまい、いつまでたっても決めきれないでしょう。

そこで考えてほしいのが、それらの不安要素があったとしても“絶対に外せない”というものは何かということです。

おそらく会社に入った後は今見えている不安要素以外の辛い部分、しんどい部分が顕在化すると考えられます(いわゆる“実際に働いてみないとわからない”というものです)。

もちろん事前に不安要素をできるだけ潰しておくことは大切ですが、ある程度のマイナス面が後々出てくることは仕方がないこととして割り切り、覚悟を決められる絶対条件を軸として決めるということは非常に合理的な判断ではないでしょうか。

 

 

実際に筆者が行った方法とは?

筆者が実践したやり方を以下に示します。

① 自分の過去体験の中から“これは好き、これは嫌い”というレベルで要素を洗い出す

② その中から嫌いな要素があった中でも“これがあったから頑張れた、楽しかった”という“好き”4の要素をまとめる

③ その“好き”の要素はどのような会社環境があれば満たされるのかを言語化する

筆者が軸について悩んでいた時、ある社会人の方から「社会人になってからは大事な意思決定をしなければいけない場面ばかり。先がどうなるか誰にもわからない中で決断をしていく力の有無は、社会に出てから活躍できるかどうかを決める大事な要素だよ。」と言われたことがあります。

自ら道を切り開いていく意思決定。その一つの入り口として、是非会社選びの軸を決めることに専念してみてください。