就活生がおろそかにしがちな逆質問の重要性とは。

 

就職活動の面接をしていると、必ず経験するであろう面接。 その誰もが経験する面接の最後に、必ずと言っていいほど待ち受けているのが 「最後に何か質問ありますか」 という「逆質問タイム」です。 人によっては、何を聞けばいいのかわからない、あの時間が苦痛だ、という人もいるかもしれません。 筆者も最初はそうでした。しかし、面接の最後2~3分にやってくる逆質問タイムこそ、 就活生がその面接時間を有意義にできるかどうかがかかっているのです。 本稿では1年間の就活活動を経て筆者が感じた「逆質問」の重要性についてお話します。

「逆質問」は、学生が企業を試すことのできる時間

「逆質問」をついついマイナスに考えてしまう就活生もいると思います。

「気の利いた質問ができないと評価に響くんじゃないか」というプレッシャーを感じたりする気持ちもわかります。

何を聞けばいいのかわからないからとりあえず「やりがいを感じる瞬間はいつですか」「研修では何をするのですか」「海外では働けますか」といったよくありそうな無難な質問に落ち着いてしまいがちです。

しかし、学生から企業の方への逆質問タイムこそ、面接時間の中で最も「就活生が企業を試せる時間であるので、非常に重要だと言えます。

 

逆質問例~筆者の場合~

筆者の場合は、いつも逆質問で自分の就活の軸と実現したいことを複数伝えたうえで、その会社に入った場合はどういった部分が実現され、どういった部分は実現が難しいのかを「具体的に」聞いていました。

特にいい情報が聞けたと思う回答は、

「あなたの実現したい○○はこの部署で3年後とかに関われる可能性があるけど、逆に△△はうちでは現状無理だと思います」

「○○といた部分はマッチしていると思うけど、△△は現状やっていないです。ただし、□□という社内起業制度を使えば実現できるかもしれません」

「○○と□□だったら同じような入社動機で今それを両方やっている5年目の社員がいます」

といった様な回答でした。自分が企業に求めることを明確に伝えると、ここまで具体的に回答してもらえるものなんです。

こういった具体的な回答をしてもらえると、入社後のイメージもしやすくなります。

もちろんやりがいや海外赴任の話を聞くことも(それが軸の人にとってはなおさら)重要だとは思いますが、同じ質問でもただ漫然と聞くのではなく、「この質問を通じてこの会社を自分が見極めるぞ」という意識を持って質問するようにしましょう。

すると質問の制度と真剣度も上がりますし、何より後悔のない就職活動にするために貴重な意思決定の材料を得ることができると思います。

 

「逆質問」は自己成長のチャンス。必ずフィードバックをもらうべし。

もう一つ、筆者がサマーインターンの面接から、本選考の間ずっと、続けていたもう質問があります。それが、「今日の面接のフィードバックをいただけますか」というものです。

質問というより、お願いだったのですが、これは就活生にとってすごく有益な情報になります。

就活生の中には、「そんなこと聞いても面接官は答えてくれないんじゃないか」と

思われる方もいるかもしれませんが、筆者の経験上、7割くらいの面接官は快くフィードバックをくれます。もちろん、合否を教えてくれるわけではありません。

たとえば、筆者の場合、サマーインターン選考当初は面接通過率が悪かったのですが、

その時にいただいたアドバイスはその後の選考通過率を大きく引き上げる有益なものでした。

 

 

実際に筆者がもらったフィードバック

1年間面接官からもらったアドバイスの抜粋は以下のようなものがありました。

①「話し方から知性が感じられない。時系列にすべて話すのではなく、質問の回答となる部分のみ端的に答えたほうがいい。そのためには、ノートに自分の話や経験をマインドマップ形式でまとめてみたほうがいい」(日系コンサル)

②「面接官には面接を終えなければいけない持ち時間があることを意識したほうがいい。10分なら10分、30分なら30分の時間の中で君を判断しようとするわけだけど、君が話しすぎてしまうと、面接官が聞ける項目が減ってしまう。ゆえに端的に答えることは大事だよ」(ITベンチャー)

③「もっと定量的な表現をつかったほうが、面接官も君の経験がイメージできる。もし数字を使って説明しにくい場合は、できるだけ共通イメージを持てるような説明をしなさい」(ITベンチャー)

①~③のアドバイスはサマーインターンの選考でよく言われたことです。

そしてこういったアドバイスを真摯に受け止め改善を繰り返していると、次第にそのフィードバックの中身は変わっていきました。

④「もっと話のPDCAを意識して話したほうがいい。特にCとA」(ITベンチャー)

⑤「学生時代頑張ったことのエピソード、少し話慣れている感じがして気持ちの入りが感じられなかったのがもったいない」(日系保険)

⑥「人によっては、目を凝視しすぎると威圧感を覚えてしまうから、相手に合わせて少しネクタイくらいに視線を外してもいいかもね」(日経コンサル)

面接の基本から少しアドバイスの方向性が変わっていきました。そして本選考あたりでは、すっかり基本的な部分は指摘されなくなり、

⑦「あなたの強みは○○だなって印象を受けました。逆に弱みは○○なのかなとも思いました」(日経人材)

と、話す内容自体へのコメントも頂けるようになりました。実際この強みと弱みは、自分があえて面接の中で推していたものではなかったので、このコメントをきっかけに自分の新たな側面に気付く良い機会となりました。

こうして、毎回の面接ごとにフィードバックをもらうことで、着実に進化していくことができます。3割くらいの面接官からは断られるかもしれませんが、たとえ断られても別に失うものはありません。

 

5分にも満たない逆質問タイムですが、この5分は自分を成長させる大きなチャンスであるとともに、納得感のいく意思決定をする判断材料を得られる貴重なチャンスでもあるのです。

是非、この2つのポイントを意識したうえで、面接に臨んでみてください。