「本選考に関係ありません」はウソ!? インターンシップに行くメリット3つ。

 

就職活動においてはおなじみとなったインターンシップ。 しかし、インターンシップの位置づけや得られるものがわからないため、「いまいち参加へのモチベーションが湧かない……」という方も多いのではないでしょうか。 そこで、今回は実際に就活を終えた筆者が感じたインターンに参加するメリットを3点に凝縮してお伝えします。

1:本選考に直結するものが多い

そもそもインターンシップとはどういう位置づけで行われているのでしょうか?

『日本経済団体連合』が掲げている『採用選考に関する倫理憲章』の中のインターンについての条項を見ると、

 

インターンシップは、産学連携による人材育成の観点から、学生の就業体験の機会を提供するために実施するものである。

したがって、その実施にあたっては、採用選考活動(広報活動・選考活動)とは一切関係ないことを明確にして行うこととする。

と表記されています。

つまり,インターンシップは完全に選考活動と無関係なものとして実施することを掲げているのです。

確かに、企業の採用ページを見ると必ずと言っていいほど、“本インターンシップは採用活動とは関係ありません。”という文言が書かれています。

この文言は“倫理憲章にのっとってインターンシップを実施しています”ということを示すものなのですね。しかし、あくまでもこれは“タテマエ”に過ぎないと考えられます。

企業は“営利集団”です。つまり、自らの利益につながることを行う集団が企業です。このことを念頭に置いて考えると、企業が自社利益(ここでは優秀な人材の獲得)につながらないインターンシップをコスト(カネ、時間)をかけて開催するはずがないのです。

人事の立場になって考えてみましょう。本選考が開始されてからは、何千通ものESに目を通し、学生の質を見極めるために何度も面接を行わなければなりません。

優秀かどうかがわからない母集団をふるいにかける作業のため、非常に手間のかかる選考を短期間で行うことになります。また同時期には数多の会社が同時に選考を行うため優秀な人材の取り合いになることは避けられないのです。

それならば、早期から学生を選考し、能力面をじっくり見ることのできるワークを5日間ほど開催し、優秀学生を選抜、且つ自社に関心の高い母集団を作り上げ、そこを囲い込んでしまったほうが、確立高く優秀層にアプローチを行うことが可能ですよね。

稀に選考とは全く関係のないインターンシップを行っている企業もあるようですが、約1週間も社員の方の時間を使い、開催のために多くの資金を投じているインターンシップは基本的に選考に直結すると考えて間違いないと思います。

実際に筆者も6社ほどのインターンシップに参加しましたが、本選考での初期選考免除など、選考に関する優遇を受けることができました。

2:人脈が広がる

今のみなさんが所属しているコミュニティについて考えてみてください。同じ学内、広くても周辺に存在する大学でコミュニティが完結してはいませんか?

インターンシップに参加すると、普段の生活をしていては100%めぐり合わなかったであろう同世代の人間とつながることができます。

経験の幅と深さがすごい人(自分の会社をすでに経営している人、バックパッカーとして世界を旅し続けている人…etc)、能力・スタンス面が自分よりもはるかに上回っているやつ(地頭、リーダーシップ、熱量、行動力…etc)、などなど自分の視野を広げてくれる衝撃の出会いが待っています。

自分と全く違う経験、考え方をする人間と触れることは、否が応でも自らの考えを深めるきっかけとなります。

また、インターンシップでは、チームを組んで1週間ほどがっつりワークに取り組むプログラムが多いため、チームメンバーと、深い絆が生まれます。

もともと同じインターンシップの選考を通過しているだけあって、メンバーとは志向性が似ている場合が多く、インターンシップだけに留まらない交友関係に発展することは珍しいことではありません。

実際に筆者も、今でも連絡を取り合う仲間がいますし、他の人の話を聞くとインターンシップで出来た仲間と一緒にビジネスを立ち上げたという例もあるようです。

このように自分の世界を広げてくれ、将来にわたって関係を持ち続けられる交友関係を手に入れられることはインターンシップの大きなメリットと言えるでしょう。

3:自らの成長のきっかけになる

インターンシップのプログラムは“5日間で新規事業立案”のように、実際のビジネスでは半年、1年といった期間をかけて行うもののエッセンスを短期間に詰め込んだものになっています。

学生にとっては普段考えることのない領域について実務レベルの提案を求められるため、インターンシップは思考面・体力面において非常に負荷のかかる時間となるでしょう。

強い負荷がかかる環境では自分の“素の状態”が顕在化しやすくなります。そのためインターンシップを通して自分の思考面の癖や強み、それに伴う課題を浮き彫りすることができます。

また、チームの成果を最大化するため、どのようにチームメンバーと関わっていくかということについても重要になってきますので、どんな業界でも応用可能なチームビルディングの経験値を積むことができます。

このように特殊な環境だからこそ多くの気づきが得られることがインターンシップの大きな魅力と言えます。

“参加しただけ”には気を付けよう

ただし、インターンシップに参加しただけで「成長した」と満足してしまわないように注意しましょう。

20数年生きてきて築きあげられた自分の思考・スタンスの癖は一時的な非日常体験を通しただけで変わることは滅多にありません。あくまでもインターンは自らの課題観に気づく“きっかけ”に過ぎないのであって、そのきっかけを通して考えたことを整理し、改善行動に移してこそ“成長”できるのです。

「あのインターンはみんなと仲良くなれて楽しかったなぁ」という思い出に満足することに終始する就活生を稀に見かけますが、とても勿体ないです。

是非今後の成長のための貴重な投資という意識を忘れずにインターンシップに臨み、その後の行動に移していただければと思います。

このように“一石三鳥”の効果が得られること間違いなしのインターンシップ。ただ漫然と参加するのではなく“インターンシップを通して、どういう結果を得たいのか”という目的意識をはっきりと持って臨み、そこでの気づきをきっかけに行動へと移していけば、就活もうまくいくこと間違いなしですよ!

【参考】採用選考に関する企業の倫理憲章