【2016年度 神戸支部】麳 聖貴

 

人がイキイキ働ける社会を作る

――麳さんが就職活動するなかで気づいた自身が大事にした価値観はどのようなものでしたか?

麳:「人がイキイキ働ける社会を作る」ということですね,この「イキイキ働いている状態」というのは、「なんとなく働いている人が少ない状態」「なぜこの仕事をしているのかを語れる人が増えること」だと捉えています。

――そのように考えるようになったのはどうしてなんでしょか?

麳:この考えは、幼い頃に見た、母の姿からの影響があったと思います。私は、生まれた時から母子家庭で育ってきました。母親は連日、遅くまで働いて、仕事でお酒を飲まなくてはいけず、帰宅して嘔吐している姿を目にすることが多かったんです。非常に辛そうに働いている母親の姿が印象的で。どうにかすることはできないのか。果たして、仕事ってそんなにもしんどいものなのかともどかしさを感じていました。

このような体験から、人生の大部分を占める仕事というものに対して、「イキイキ働くべきだ」と心底思うようになったんです。

――小さい時の体験が印象的だったのですね。

麳:そうですね。「仕事をイヤイヤやっている人」っていうのを見ているのが嫌で。仕事終わりで飲みに行って仕事や会社の愚痴ばっかり言ってるみたいな。どうして起きてしまうのかな、と。

このようなことは、仕事を選ぶ時の納得感のある・なしで決まるんじゃないかと考えています。納得感があれば、少々しんどくてもがんばれたり、自分の力で解決しようとしたり。愚痴ばっかり言ってるようにはならないんじゃないかと思っています。

理想を掲げ続けられる「バカ」

――「人がイキイキと働く社会を作る」という目標は、そうとう覚悟のいる壮大なものだと思うのですが、選考を受ける中で、その想いの強さを試されたことはありましたか?

麳:そうですね。面接でこんな質問ををされました。

仮想の話で。自分はある人材紹介会社の社員で、クライアント会社は一社しかなく、求人も一人。その人は人材要件は満たしている人がいるする。会社の業績はその人をその会社に送り込るかどうかできまる。ただその人と話す中で、感覚的にその仕事に合わないと確信している場合。あなたはどうしますか?

という質問でした。

――これは難しい質問ですね。麳さんはなんと答えたのでしょうか。

麳:「絶対にその人をその会社に就職するようには勧められない」と答えました。

その理由は、長期的にみると、クライアント会社も求職者もミスマッチになるし、そのことにより自身の会社の信用残高も少なくなる。この話に登場す3者ともに不幸になるということです。

そしてなにより、私自身が「イキイキした人を増やす」という信念があるので、そこは絶対に曲げることはできませんでした。

――それほど強い信念なんですね。面接官の方はどのようなリアクションでしたか?

麳:「ほんとにそれでいいの?」って3~4回問答されましたが断固として考えを貫きました。最終的に「お前が、理想を掲げ続けられるバカで良かった」と内定をいただきました。

こうして自分のやりたいこと人がイキイキと働ける社会を作るという信念をこれからも貫いていきたいと考えています。

自分の可能性に蓋をしてほしくない。

――イキイキと働くために、納得感をもって入社先を決めることが大事だと考えていて、そのためにエンカレッジをやられているんですね。

ところで、麳さんは、エンカレッジの地方の新支部の立ち上げにも積極的に参加しているとお聞きしたのですが、どうして取り組もうと思ったのは、なぜなのでしょうか?

麳:端的に言うと「自分の可能性に蓋をしてしまう人を減らしたい」という想いがあるからですね。

私は和歌山の出身なんですけど、私の地元の友達はすでに就職している人が多く、集まると仕事の愚痴が非常に多いんですよね。自分が一日の中で一番時間使う仕事が愚痴の対象になってしまうことが非常にもったいないなと感じましたね。なぜそんなことが起きてるのか。

地元の友達には、「きよはすごいよな、でも俺なんて…」ということをよく言われるんですね。彼らは、私が彼らに比べ勉強ができたり、自分の夢を追いかけてを頑張れていることを才能があるからだと考えているみたいなんです。彼らが、自分の今できること、「Can」で考えていることに歯がゆさを感じました。

勉強だってやろうと思えば今からでもできるし、やりたいことがあればそれをどう叶えるかを考えてほしいんです。

理想を掲げてそれをどうしたら達成できるかという風に考えていないんですよね。自分の可能性を見限ってしまっているし、すごくもったいないと感じますね。

なんとなく会社を選ぶのではなくて、自分のなりたい姿とか理想から考えるべきだと思うんです。会社ファーストじゃなくて自分ファーストで考えるべきだと思うんです。

考える機会を与えることで、自分ファーストの就職活動を実現していく。

――そのような自分ファーストの就職活動をどのように支援していくのでしょうか

麳:エンカレッジでは面談を通じて、その人に考える機会を与えることで、自分の本当にしたいことを軸にした決断をしてもらいたいと考えています。

その際、まずは私たちが就活生のことを徹底的に理解することが重要です。そのうえで、就活の出口である企業のことをよく知り、最適な選択肢を提示してあげることを大切にしています。

そのどちらも欠けないよう、日々努力を惜しまず支部の活動に取り組んでおり、そうして築かれた信頼関係の上に、「イキイキ働く」ための意思決定を手助けできる就活支援があると信じています。

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