【2016年度 関大支部】乾 陽香

 

何か気になることがあれば常に「なんで?なんで?」と疑問を持ってしまう。

--乾さんはシステム理工学部で物理を勉強されてますが、そもそも理系を志したきっかけは何だったんでしょうか?

乾:きっかけは単純に、物理が好きだったからです。というのも私は「なんでなんでさん」でして。人に比べて好奇心旺盛で、何か気になることがあれば常に「なんで?どうして?」と疑問を持ってしまうんです。また、そうして生まれた疑問が疑問のまま放置される、もしくは曖昧に解消されるのが気持ち悪く感じる、そんな人です。だから疑問を突き詰めれば明確な答えに辿りつく物理が好きでした。反対に個々人の解釈に委ねられる部分の大きい哲学とかは得意じゃないですね。

--「なんでなんでさん」という表現は独特で面白いですね。乾さんがそんな性格になった要因はなんだったのでしょうか?

乾:父の影響が大きいです。私の父は元々リクルートで働いていて。ご存知かもしれませんが、リクルートはかつて「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という社訓を掲げていたほど一人が一人が主体的に物事を考えることを奨励している会社です。

父も例外ではなく、私が何かをやりたいと伝えた時には「なんでそれをやりたいの?」と問い続けてくれました。いつの間にか私にも「なんで?」と問い続ける癖がついたんです。確実に「なんでなんでさん」は父譲りですね。

今の社会に溢れる「なんで?」の多くはテクノロジーの力で明確に解消できうる。

--就職活動はどのような経緯で始めようと思ったのですか?

乾:2回生の終わりに、とても優秀で尊敬している先輩が就活に苦戦している姿を見て、「こんな先輩でも苦戦するなら、自分は一体どうなってしまうのだろう」と危機感を覚えたのがきっかけです。それからは右も左もわからないなりに、合説に足を運び、いわゆる大手企業を中心に志望しながら、就職活動を始めました。

--専攻が活きるメーカーではなく、当初はいわゆる文系職を考えていたんですね。

乾:正直に言うと、丸の内にいそうなキラキラしたOLライフに憧れていたのです。物理は好きでしたが、実験でパソコンやモノに向かい続ける自分の学部に、当時はある種の閉塞感を覚えていました。そんな生活の延長にあるメーカーよりも、人と接する中で価値を見出す文系職の方が魅力的に思えました。

--そうなんですね。就職活動を進めるうえで、どういったコトを大事にしてたのでしょうか?

乾:社会に溢れる「なんで?」を解消できる会社に入りたいと思っていました。日常生活の中で、「なんでこんなに非効率なんだろう」「なんでこんなに魅力的なモノが売れないんだろう」と感じることが多いんです。「なんでなんでさん」としては、すぐにそれを解消したい。そのためには社会に広くインパクトを与えることが必要と考え、マス向けの広告製作会社を志望度高く見ていました。

--最終的には村田製作所というメーカーに内定承諾をしていますが、どのように考えが深まっていったのでしょうか?

乾:文系職とメーカーとに絞るにあたっては、「なんで?」を自分で解消できるかどうかが、決め手でした。例えば「なんで電気自動車って流行らないんだろう?」って疑問を持ったとします。広告会社のような文系職であれば、電気自動車をブランディングし付加価値をつけたり、そもそもの売り込み方を変えたり、様々なアプローチで「なんで?」を解消できます。ただ、そもそもの電気自動車が魅力的な製品じゃなければこの「なんで?」は本質的には解消されません。

私は、電気自動車そのものを魅力的にしたいと思いました。つまり、今の社会に溢れる「なんで?」の多くはテクノロジーの力で明確に解消できうる。私はそこに関わりたい。そういう自分の思いに気づいてからはメーカーにしぼることができました。中でも高い技術力を持ち、幅広い部品を扱っている、何より営業社員ですら部品について語るリテラシーを持っている、村田製作所に惹かれました。

誰もがいつまでもなりたいものになることを目指せる社会をエンカレッジで実現していきたい

--そんな乾さんがどうしてエンカレッジに参画しようと思ったのですか?

乾:就活を始めるきっかけとなった「なんで優秀な先輩が就活で苦戦するのか?」という疑問を解消したかったんです。きっとその「なんで?」の答えは「就活、ひいては自分と向き合う機会がなかったから」に尽きると思います。私自身が就活を進める中で父との会話以外にそういう機会に出会いませんでした。他の関大生にももっとそういう機会を与えたい、そう思ったんです。

初めは、解消できるか確証を持てませんでしたが、実際に面談をした後に就活生から「乾さんと話したおかげで前向きに就活しようと思えました」と言ってもらえたりすると、自分はその子に、自分と向き合う機会を与えられたのだと実感できました。

--ゼロから関大支部を立ち上げている。すごく大変なことだと思います。なにが乾さんのモチベーションになっているのでしょうか。

乾:就活を終え、今までの自分ならやらなかったであろうことにチャレンジしたいと感じていました。そういう意味で、対価としてお金が支払われないようなボランティアに取り組むことは、アルバイトに意味を見出し、取り組んできた私には大きなチャレンジです。

今は、就活生はもちろん、メンターとの出会いが大きな対価だと思っています。。常に高いレベルでフィードバックをもらえる環境は、自分の至らなさを自覚させてくれます。そんな環境で、お金以外の形でも対価を見出そうとする癖がつけば、この先社会人になってもどんな時でも頑張れると思います。ゼロキャリアとしての経験が十分すぎる対価ですね。

--今後のエンカレッジの展望をおしえてください。

乾;周りを見渡した時に、「なんで、なりたいものではなくなれるものになろうとする人が多いのか?」、ずっと気がかりでした。小学校の時は自信を持って「なりたいもの」を言えてたはずが、いつの間にかそれを声に出すことが恥ずべきことかのように捉えられています。誰もがいつまでも「なりたいもの」になることを目指せる社会をエンカレッジで実現していきたいです。何年後かはわかりませんが、実現した時に、「関大にエンカレ創ったの乾って女らしいぞ」とちょっとでも噂になってたらいいなと思います。それを想像すると、今日も頑張ろうと、気が引き締まります。

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